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最終更新: 2014年10月22日

はじめに

Posting With Location は、X API のジオタグ機能です。この機能により、投稿に位置情報という文脈が加わり、ユーザー体験がより意味のあるものになります。たとえば、「Fireworks!(花火!)」という投稿も、場所と結び付くことで一層伝わりやすくなります。例:「Fireworks!」— カリフォルニア州サンフランシスコの SoMa 地区より。私たちは、この機能を活用した優れた体験の創出に向け、開発者の皆さまとご一緒できることを楽しみにしています。

ユーザーのプライバシーと位置情報に対するユーザーのコントロール

安全で良質な体験を提供するために、開発者はユーザーの位置情報を扱う際にプライバシーへ配慮するとともに、「位置情報付きでポスト」体験の基本的な一貫性を確保する必要があります。以下は、ユーザーのプライバシーを保護し、ユーザーが自身の行動の影響を理解できるようにするうえで留意すべき主なポイントです。

一般的なガイドライン

  • ユーザーは「Posting With Location」機能を利用するためにオプトイン(位置情報を「オン」にする)する必要があります。
  • ユーザーは、自分の投稿に正確な位置情報が表示されることに明示的に同意しなければなりません。クライアントの位置情報機能が「スティッキー」(一度オンにすると常に投稿に付随する)である場合は、場所名(place_ids)のみを表示し、投稿ごと、または特定の代替設定として正確な緯度・経度の表示に追加でオプトインできるようにすることを検討してください。
  • ユーザーの位置情報にアクセスしてポストを投稿する場合、その情報はユーザーの明示的な許可がない限り、投稿とは別に保存してはなりません。
  • ユーザーの投稿に関連して、どのレベルの位置情報が表示されるのか(表示される場合)は、ユーザーに明確でなければなりません。その方法の一つとして、投稿が公開される前に、この情報がどのように表示されるかを示す地図を表示することが挙げられます。クライアントでユーザーが公開する情報に正確な緯度・経度が含まれる(あるいはそれのみである)場合、正確な座標が公開されることをユーザーに明確に示す必要があります。
  • ユーザーは、投稿を作成するたびに自身の位置情報をオン/オフできる必要があります。
  • あなたは、X のDeveloper Policyに従わなければなりません。これは、ポストの一部としての場合を除き、X API からの位置データおよびその他の地理情報を集約、キャッシュ、または保存してはならず、当該位置データまたは地理情報を単独で使用してはならないという要件を含みます。

具体例

例 1: 緯度・経度を明示的に追加しない(これは現在の X Web クライアントの UI)
  1. ユーザーがポストを作成するときに「位置情報を追加」のリンクを表示する。
  2. バックグラウンドで X の reverse_geocode API 呼び出しを使用し、緯度、経度、測位精度、ユーザーの希望する粒度(デフォルトは「neighborhood」)を渡す。
  3. 既定の場所名を表示する(X は意味のある順序になるよう並べ替えるため、X クライアントは修正せずにそのまま一覧を表示できる)。
  4. ユーザーが一覧から別の場所を選択できるようにする(例: 「SoMa, San Francisco」から「South Beach, San Francisco」へ変更)。
  5. 重要: 正確な位置情報を表示する場合は、ユーザーに対して明確に伝えること。正確な位置情報が表示されるかどうかをユーザーが把握できるようにする。
  6. 各ポスト作成時に位置情報をオンまたはオフにする選択肢を提供する。
例 2: 既存のジオタグ実装 いくつかの X クライアントアプリは、元のジオタグ機能(place_ID を提供せずに緯度/経度のみを送信する機能)を実装している。API のデフォルト動作はこの挙動を模倣している。つまり、開発者としては、現在の挙動を維持するために既存アプリを変更する必要はない。実際、X に緯度/経度の座標を渡すだけで、X は自動的にその緯度・経度をリバースジオコーディングし、データが利用可能な地域では緯度/経度に加えて place_ID を表示する。 ユーザーの正確な座標が X 上で使用・表示されることを明確に伝えること。既存アプリのベストプラクティスとして、ユーザーがポストごとに位置情報をオン/オフできるようにすることが望ましい。デフォルトの「スティッキー」設定として、正確な座標ではなく place_ID のみを共有するようユーザーが選択できるようにすることも可能である。

ユーザー位置情報データのXによる保存

Xは、クライアントから渡されたデータを次のとおり保存します。
  • ユーザーがフォロワーに公開することを選択したすべてのデータを、Xは保存します。これは、ポストの作成時刻を示すタイムスタンプをXが保存する仕組みと同様です。つまり、ユーザーが正確な座標付きでポストした場合、ポストが存在する限り、Xはその正確な位置情報をポストとともに保存します。ユーザーは、こちらで説明されているとおり、設定ページの「位置情報履歴を消去」ボタンをクリックして、ポストから位置情報データを消去できます。

要約

ポストに位置情報を付与すると、ユーザーの視点から大きなコンテキストと価値が生まれます。ただし、クライアントで位置情報を実装する際は、位置情報重視のプロダクトを設計するうえで、プライバシー保護とユーザーへの透明性を最優先に慎重に配慮する必要があります。 プライバシー、位置情報、その他の地理機能に関するご質問やご意見がありましたら、こちらからお問い合わせください。